WordPressのテーマは調べれば山ほど出てきますが、その種類は大きく分けて2種類あります。
管理画面からも検索・追加ができる公式ディレクトリに登録されたテーマ(公式テーマ)と、登録されていないテーマ(非公式テーマ)です。
更にその中で無料と有料のものがあります。
自分でもテーマを作って有料販売していますが、無料のものと比べると一体何が違うんだろう。
ということで、見つめなおすためにも考えてみました。
公式テーマについて
■特徴
公式テーマはどんなテーマでも登録できる訳でなく、ガイドラインに沿ったテーマでなければなりません。
▽ガイドラインはこちら
英語ですが、有志が日本語訳してくれたものも探せばあると思います。
どんなことが書いてあるか簡単に言うと、
- 安全性の確保
- テーマはあくまで全体的なデザインを担うものである
- 100%GPLライセンス
ということです。
これはホントに要約しすぎているので、興味がある方は時間がある時にでもガイドラインを読んでみてください。
公式ディレクトリに登録するにあたっては、このガイドラインに沿っているかプログラムによる自動審査と、人の目の審査があります。
プログラムによる自動審査はコードの正確性や禁止事項がないかなど、人の目による審査ではさらに詳しいコードの書き方、表示崩れなどCSSの部分まで細かくチェックされます。
実際に自分で公式にテーマを登録してみて思ったことは、片手間でちょろっとやっただけで登録できるほど簡単なものではないということです。
ガイドラインは今でも覚えているくらいしっかり勉強しましたし。
ガイドラインに書いてあることで「テーマはあくまで全体的なデザインを担うものである」と書きましたが、これが大事なことなので説明しておきます。
言い換えるとこれは、プラグインでやるべきことはテーマ側の機能にしてはいけないということです。
テーマとは気軽に変えることができるものであり、テーマを変える度に
- SEOの設定
- アクセス解析の設定
- ショートコードの書き換え
- ウィジェットの差し替え
などをしなくて済むようにしたいということなんだと思います。
WordPressにはたくさんのプラグインがあることも有名ですが、上述したものをプラグインで設定しておけば、テーマを変える度に手間になるなんてことはありませんからね。
「100%GPLライセンス」というのは、テーマの中のphpファイルだけでなくcssやjavascriptにもGPLライセンスを適応させたライセンスです。
GPLライセンスは配布や改変OKなライセンスのことです。
かなりざっくり言いましたが、ライセンスは私よりも詳しい人たちがたくさんいて、皆さん記事にされているので検索して調べてみてください。
ま、テーマを使う人からしたら、普通に使ってればライセンスは特に気にする必要はありません。
■公式テーマのメリット
- 安全性が確保されている
- 気軽に変えることができる
■公式テーマのデメリット
- 足りない機能をプラグインで補う必要がある
非公式テーマについて
あくまで個人的な意見ですが、WordPressのテーマを作れる知識のある人なら、一度は公式ディレクトリを意識するのではないでしょうか。
それをやらないというのは、公式のガイドラインに不満があるか、難しくて登録を断念したかのどちらかだと思います。
不満というのは、正直なところ私も「ここまでやることを制限されるのか」と最初は思ったほどで結構窮屈でした。
公式に登録しなければならないというルールはないので、この辺はテーマ作者は自由にやればいいと思います。
その上で使うかどうかはユーザー次第ですから。
■特徴
非公式テーマにフォーマットはないので、テーマによって特徴は様々です。
ただ、どちらかというと有料テーマが多い印象で、テーマに様々な機能が付いていたりします。
■非公式テーマを使うメリットやデメリット
使おうとするテーマがどんなテーマかによって変わってきます。
有料テーマについて
■特徴
手に入れるためには少なからずお金が必要ということで、無料テーマとは違った付加価値があります。
デザインを手がけたのがプロのデザイナーであったり、難しいプログラムが施されていたり。
プラグインなしで色々できるテーマが多いでしょう。
デザインについては有料テーマの方が全体的におしゃれな感じですが、公式に登録されている無料テーマでも探せば自分好みのものが見つかるかも。
デモサイトで使われている画像もおしゃれできれいなものが多いですよね。
そこにお金がかかっているのかも知れません。
有料テーマは基本的にみんなおしゃれですが、無料テーマは必ずしもそうではないため、おしゃれなテーマを探しているなら有料テーマに絞って探した方が手っ取り早いと思います。
■有料テーマを使うメリット
- 手間を少なくサイトを作成できる
■有料テーマを使うデメリット
- お金がかかる
無料テーマについて
■特徴
“無料”というのが最大にして最強の特徴。
仮に100円だとしても有料ならば支払やテーマの受け渡しなどを挟むことになりますが、無料ならそういった煩わしさはありません。
それとテーマが自分に合うかどうかは、なんだかんだ言って使ってみないと何とも言えない部分があり、その点で使うにあたって無料というのはリスクがないので嬉しいポイント。
無料テーマって大丈夫なの?って思う人がいるかも知れませんが、最低でも公式に登録されているテーマは安全性が高いはずです。
■無料テーマを使うメリット
- 金銭的リスクがない
■無料テーマを使うデメリット
- 数が多いので自分に合ったテーマを探すのが大変
結局どのテーマがいいの?
テーマをどう捉えるかで変わってくると思います。
公式のように「テーマとは気軽に変えられるもの」と思うのであれば、オールインワンなテーマほど依存度が高く、色々細かく設定したけどまた最初からやり直しに・・・、なんて可能性が高いです。
特に記事を書く部分で、テーマ専用のショートコードを使用していたり、テーマ専用のCSSを使用する場合、テーマを変えるとそれらを使って書いた記事全てが崩れてしまうので要注意。
そういった意味では公式の無料テーマは使い勝手がよく有利です。
ただし、デザイン以外の部分はプラグインでやった方がテーマを変える時に楽と言いましたが、プラグインを多用する場合に問題になるのが重くなるということ。
プラグインの良し悪しは加味しないで考えても、プラグインによってヘッダーやフッターに書き込んだり読み込んだりするものが個別にできるので、使うプラグインが増えれば増えるほど重くなるのは宿命だと思います。
その点では有料テーマでは多機能にしつつ、それらをうまくまとめて出力していたりするので効率が良かったりします。
で、結局どのテーマを使えばいいかですが、最終的には好みや見た目でいいのではないでしょうか。
突き詰めてしまえばどんなテーマにもメリットとデメリットがあるので、一概に「みんなこうすればいい」っていうのはないような。
もはや公式・非公式・有料・無料というのは関係なく、自分が使っていて満足できるテーマこそが正義なんだと思います。
かくいう私もテーマを有料販売しています
最後に宣伝です(笑
WordPress公式ディレクトリにテーマを登録したこともある私ですが、「BunnyPress」というWordPressテーマを有料販売しています。
このサイトで使っているテーマでもあり、価格は3000円です。
よろしければお試しください。
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