昔はWordPressをインストールすると一緒についてきたWP Multibyte Patchですが、最近のには入ってないみたい。

経緯は分からないし、ぶっちゃけなくても動きはするんだけど・・・

必要ないのかな?

その前にWP Multibyte Patchが実際に何をしているかってことだよね。

調べると必須っていう記事はよく見かけるけど、具体的な理由はあまり触れられていませんでした。

ネットの情報だし、しっかりとした根拠が分からないと判断できないなと思ったので、自分で調べてみました。

WP Multibyte Patchの役割を簡単に言うと?

英語と日本語って違うよね?(当然ですが

英語は単語と単語の間に半角スペースで区切るけど、日本語は句読点だったり。

そもそも全角半角で文字のバイト数も違っていたり。

元々英語用に作られているWordPressだけど、これらの違いに対してパッチを当てて日本語でも正常に動作するようにするものです。

WP Multibyte Patchが具体的に何をしているか?

以下の作者さんのサイトを見るのが最も確実に知る方法です。

わたしの記事では、”これきっとみんな困るよね!”という大事なところをピックアップしてみました。

それが以下の3つ。

  • 投稿抜粋
  • 検索
  • ファイル名サニタイズ

これらについて見ていきます。

1つ目「投稿抜粋」

「文字数ベース」抜粋の補助機能を提供します。抜粋の最大文字数と more 文字列を設定ファイルより変更できます。

これは主に海外のテーマを使用している時に関係があります。

投稿抜粋はトップページやカテゴリページなどで表示される一覧の記事抜粋のことです。

例えば、excerpt_lengthを80にしている時。

サイトの言語がEnglish
サイトの言語が日本語

お分かりいただけただろうか。

こんな感じで言語によって抜粋の長さが変わるという現象があるのです。

特にテーマ作者の方で多言語使用を意識して作られている場合、この辺もよく確認しておかないと崩れる可能性もありそう。

投稿抜粋の箇所がおかしいなと感じた際は、WP Multibyte Patchの出番かも知れません。

2つ目「検索」

検索の際に全角スペースを区切り文字として認識させます。また、検索文字列内の重複するスペースを取り除きます。

WordPress5.3現在、検索フォームに全角スペースを入れると区切りではなく、文字として認識されてしまうんですね。

どういうことかというと、

WP Multibyte Patchなし
WP Multibyte Patchあり

お分かりいただけただろうか。

WP Multibyte Patchは全角スペースを半角スペースに変換?してくれているようです。

上の画像の例では、「ブロック エディタ」というワードで検索した場合の検索結果。

「ブロックエディタとクラシックエディタ、同cssで崩れないようにする」という記事があるので、引っかかって欲しいところですが、WP Multibyte Patchなしでは引っかからないのです。

3つ目「ファイル名サニタイズ」

マルチバイトを含むファイル名のファイルがアップロード、またはメール添付された場合にファイル名を md5 に変換します。

メディアに画像をアップロードする時、日本語入りの画像ファイルをアップロードしたことはありますか?

例えば、「ワードプレス.jpg」のような名前の画像。

このようなファイル名にマルチバイト文字が使われたものをアップロードすると、「ワードプレス.jpg」というそのままのファイル名で画像が使われることになります。

一見問題なさそうですが、というか普通に画像が表示されますが、引っ越しする際にエラーでうまくいかないなどと困る場面もあるようです。

WP Multibyte Patchを有効化した状態で先ほどの「ワードプレス.jpg」という画像をアップロードすると、「619464a0cdc5df2463fd77d7373d5c96.png」といった具合に自動的にリネームしてくれるので、マルチバイト文字が起因のエラーを回避できるという訳です。

ま、これについてはアップロードする前の段階でファイル名に気を遣っていれば問題ないとも言えますが、PCに疎い方にはなかなか難しそうだね。

WP Multibyte Patchの使い方、設定方法

一般的なプラグインは管理画面の「設定」などから設定を行えることが多いですが、WP Multibyte Patchの設定は一癖あります。

一言でいえば公式サイトに載っている通りなのですが、サーバー上にあるファイルを書き換えて設定する必要があります。

その方法としては、FTPソフトなどでで該当ファイル(wpmp-config-sample-ja.php)をダウンロードして編集していくことになります。

「プラグイン編集」からできるかなと一瞬思ったのですが、ファイル名を変更する必要があるので無理でした。

FTPソフトを使わなくても、ファイルマネージャーからでもできるかと思います。

詳しい設定値などは公式サイトで最新の情報をご確認ください。

結局WP Multibyte Patchは必要なのか

以上のことを見てきてわたしが導き出した答えは、必要です。

抜粋やファイル名サニタイズについては、わたしの現環境では必要ないけど、検索のパッチは欲しいので。

この問題解決には何かしらのプラグインを入れてサクっと解決したいし、それなら過去にはWordPressに同梱されていた実績を持つプラグインの方が信用あるんじゃないかな~と。

ということで、少しでも参考になれば嬉しいです♪